広島・呉・東広島・島根のデザイン事務所AXIS[アクシス]は広島県呉市・島根県出雲市を拠点として、ロゴ・ホームページ・パンフレット・カタログ・チラシ・ポスター・看板など各種デザインをトータルで企画・制作するデザイン事務所です。
ウェブアクセシビリティについて
昨年(2014年)4月23日夕刊の中国新聞「でるた」に寄稿した「誰にも使えるウェブサイト」について、まとめてみました。
https://www.dc-axis.com/accessibility/
恐らく私も含めてデザイナーという職業は、基本的に見た目の良さに意識が行きがちだと思います。しかしながら、デザインという言葉の本来の意味である「設計」という言葉からその意味を考えると、それだけではないということに気が付くはずです。
上記のリンク先にもあるように、ホームページはウェブアクセシビリティが確保されていなければ、操作に不慣れな高齢者が探したい情報を得ることが出来なかったり、意味の通る手順でテキストを音声出力出来ないため、全盲の方が内容を把握出来なかったり、文字の大きさを拡大出来ないために、弱視の方が読むことが出来ないといったことが生じることが考えられます。
SEOという観点からも幾ら見た目が奇麗であっても、検索すらされないホームページであっては、意味を無しません。ウェブアクセシビリティがきちんと確保されたホームページは、正しい手法でマークアップ(コーディング)されていることから、SEOにも強いのが特徴です。
ネットショップなら検索すらされないのは死活問題ですし、実際の店舗であれば、それはもう開店休業状態です。かと言って見た目の良さがどうでも良いのかというと、そうではありません。
検索された場合であっても、内容をきちんと見てもらえるかどうかは、閲覧者にとって信頼出来るホームページであるかそうでないのかということになります。
例えば、そろそろシーズンを迎える「確定申告」について相談出来る税理士さんを探したとしましょう。検索して開いた先のホームページが若い女性向けのアパレル・ファッションサイトのようなデザインだったとすると、そこは恐らく内容をきちんと見てもらえないでしょう。それよりも信頼感や安心感が感じられるホームページの税理士さんが選ばれるはずです。逆に若い女性向けのアパレル・ファッションサイトをそういったデザインにすると、固いと思われるはずです。
少し話しが逸れましたが、ホームページを制作するにあたっては、こうした様々な視点から検討し、制作する必要があるということです。案外、個人的な趣味指向に偏っていたり、障がい者の方等がどのように使うのか配慮していない場合が多いのではないかと思います。